車のスロットルバルブの洗浄方法と効果をお伝えします

スロットルバルブ_洗浄_サムネ 整備記録
スロットルバルブ_洗浄_サムネ

  

皆さんこんにちは、わいぐち(@yguchi_E90_320i)です。

突然ですが、あなたはクルマ屋さんや車好きの友人から、スロットルバルブを洗浄すると車の調子が良くなるよ?

なんて話を受けたことはありますか?

車の調子が良くなるならスロットルバルブの洗浄してみようかなと思いつつも、具体的にどこがどの様に汚れていて、洗浄するとどのような効果が表れるのかが、わからなかったりしますよね?

そこで今回の記事は私が実際にスロットルバルブを洗浄した時の経験から、スロットルバルブの洗浄方法やその効果まで紹介していきたいと思います。

  

  

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洗浄で期待される効果

ます最初に、一般的にスロットルバルブを洗浄した場合、期待できるとされている効果を紹介していきます。

  

■期待されてる効果

 ●アイドリング不調の解消

 ●車の吹け上りが良くなる

 ●燃費向上

  

主な物はこの3点になります。

というのも、スロットルバルブはエンジンが吸気する空気の量を調整するバルブですが、スロットルバルブが汚れていると吸気する空気の量にズレが生じ、アイドリング不調や燃費低下、加速の鈍りなどが引き起こされるとされています。

  

  

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スロットルが汚れる理由

  

矢印のホースが「ブローバイホース」。ここからエンジンオイルや煤が還元される

  

次は汚れる理由について説明させていただきます。

実は車のエンジンは燃焼ガスや未燃焼の混合気がクランクケースに漏れ出す場合があり、その際、生じたガスを「ブローバイガス」と呼びます。

簡単い言うと、有毒ガスがエンジン内部の本来行ってほしくない場所に漏れ出すことですが

このガスをエンジンの内部から放出しないと、エンジン内部の圧力が上がり、エンジンが故障しまいます。

昔はそのまま外に逃がしていたのですが、環境配慮の視点から直接放出することが禁止となり、「ブローバイバス」を「ブローバイホース」を通じ、新たに吸気した空気と混ぜ、燃焼させることで有毒性を無くすようになりました。

その結果、ブローバイガスに含まれるエンジンオイルや煤がスロットルバルブに付着するようになり、スロットルバルブが汚れる原因になっているのです。

  

ちなみに、このブローバイガスを新たに吸気した空気と混ざる場所は車種により異なり

  

①スロットルバルブ手前でませる車種

②スロットルバルブ以降にませる車種

  

この2パターンが存在します。

どちらが良いとは言えませんが、汚れの観点で考えるのであれば、スロットルバルブの手前で混ざる車種はスロットルの表面も汚れが付着するため、汚れやすいと言えるでしょう。

  

  

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洗浄方法は3種類

  

KUREのエンジンコンディショナーで洗浄しました

  

それではスロットルバルブの洗浄方法について説明していきます。

洗浄というと専門的な知識が必要な作業に聞こえるかもしれませんが、実際は以下のような専用のスプレーを吹きかけるだけなので、DIYが少しできる方なら簡単に洗浄することができます。

  

  

なお、スロットルバルブの洗浄方法は大きく分けて3通りございます。

  

■スロットルバルブの洗浄方法

 ①ブローバイホースを抜いてスプレーする

 ②エアインテークを取り外しスロットルバルブを洗浄する

 ③スロットルバルブ自体を取り外し、両面にスプレーする

  

この3通りの中で最も洗浄力が少ないのが①であり、もっとも高いのが③ですが、難易度も③が最も高くなります。

  

①ブローバイホースを抜いてスプレーする

こちらの方法は先ほど紹介した「ブローバイホース」を抜て、ホースが刺さっていた場所にエンジンコンディショナーを吹いて洗浄する方法です。

車種によりブローバイホースの場所は異なりますが、「(車種名) ブローバイホース」などで検索すればすぐにわかるとかと思います。

大体の場合、手の届く位置にブローバイホースがあるので5分もあれば作業が完了します。

デメリットとしてはスロットルバルブを目視することができないので本当に汚れが落ちたのかがわからないことがあげられます。

  

② エアインテークを取り外しスロットルバルブを洗浄する

ブローバイホースからスプレーする方法は汚れが落ちているのかわかりませんでしたが、エアインテークを取り外せばスロットルバルブを見ながら、直接エンジンコンディショナーをスプレーすることができるので、そもそも汚れてるんか、また、汚れが落ちたのかを確認することができます。

なお、エアインテークの取り外しに関しては、車種により、難易度がかなり異なる為、一概には言えませんが

昔の車や、安い車などは比較的簡単にエアインテークを取り外し事ができたりします。

こちらも「(車種名) エアインテーク 取り外し」でグーグル検索してみて、取り外し可能か確認してみましょう。

  

③スロットルバルブ自体を取り外し、表裏両方にスプレーする

エアインテークを取り外し、スロットルバルブを洗浄したとしても、スロットルバルブの裏側の汚れが完全に取り除けない場合があります。

そのため、洗浄力を重視したいのであればスロットルバルブを完全に取り外して洗浄することをオススメします。

しかし、スロットルバルブにはスロットルの開度を調整するためのワイヤーや凍結防止の為、クーラントが通っている車種もあるので、場合によっては難易度・リスク共に非常に高くなります。

ただし、汚れを完全に取り除くにはこの方法が最も確実と言えるので、興味がある方は自分の車種でスロットルバルブが取り外せそうか確認してみましょう。

  

  

私はこのように洗浄しました。

私はトヨタのアルテッツァとBMWのE90 320iでスロットルバルブの洗浄を行った経験がありますのでそれぞれの車種をどのようにして洗浄したか紹介します。

  

■アルテッツァはエアインテークの取り外しまで

本当はスロットルバルブを取り外し、両面洗浄したかったのですが、アルテッツァは物理ワイヤーの接続があり、クーラントラインがスロットルバルブを通っているタイプだったため、当時の私は取り外しを断念しました。

スロットルバルブの表からでも、スロットルの弁を指で開けば裏側も多少は洗浄可能なので、それで頑張りました笑

  

アルテッツァのエアインテークはこんな感じです

  

スロットルはこんな感じ、アルテッツァはスロットルバルブの手前でブローバイガスが還元されるため、スロットルの表も汚れる

  

■E90 320iはスロットルバルブを外しました

この車はスロットルバルブの取り外しが容易な部類だったので、一度車から取り外し、両面、念入りに洗浄しました。

やはり、目視で両面洗浄されたのが確認できるのは気持ちいですね。

  

ブローバイガスがスロットルバルブの後に還元される320iはスロットルバルブの表面は比較的綺麗だった

  

スロットルバルブを取り外し、裏面を見たらかなり汚れていた

  

  

洗浄後は再学習

スロットルバルブの洗浄を行うと、空気の吸入量などに変化が現れるため、ECUというエンジンの制御を行うコンピューターの再学習が必要になる場合が多いです。

再学習の条件は車種により異なりますが、国産車で多くみられる方法を紹介します。

  

■ECU再学習方法

 ①バッテリーのマイナスを外し、しばらく放置する

 ②バッテリーを再度つなぎ、エンジンをかける

 ③電子機器類をすべて切った状態で15分アイドリングさせる

 ④ヘッドライトやエアコンなどをすべてつけた状態で15分アイドリングさせる

 ⑤終わり

  

この手順を踏めば大体の場合、ECUのリセットが可能だと思います。

ただし、BMWのような外車の場合は、専用の診断ツールなどが必要になる場合もありますので、事前にリサーチを行うことをオススメします。

  

  

実際の効果は。。。

さて、施工方法などを紹介してきましたが、実際の効果はどうなのかという話ですよね??

そもそも私は2回ともアイドリングの不調を理由にスロットルバルブの洗浄を行いました。

アルテッツァの場合はある程度の効果ば見られたのですが、E90 320iの場合はあまり効果が見られなかったのが現実です。

そもそもアイドリング不調は様々な要因が考えられるのでE90 320iの時はアイドリング不調の要因がスロットルバルブではなかったということでしょう。

  

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まとめ

それではスロットルバルブの洗浄方法については以上となります。

いかがでしたでしょうか?

スロットルバルブの洗浄は必ずしも洗浄後効果をもたらすと言えませんが、少なくても車の走行距離が延びると汚れやすいというのは事実です。

そのため、私としては定期的に洗浄することをオススメします。

それではまた!

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