こんにちは、わいぐち(@yguchi_E90_320i)です。
皆さん、車のパーツを塗装したことはありますか??
自分で塗装ができるとちょっとした擦り傷の修理や自分オリジナルのパーツを作ることもでき、車いじりの幅が格段に上がるかと思います。
しかし、自家塗装はなんとなく敷居が高いと感じる時もありますよね??
今回の記事はこれまで私が缶スプレーで塗装し、得た知識やコツをまとめ、缶スプレーによる自家塗装の仕方を教えていきたいと思います。
目次
1.自家塗装に必要なもの
缶スプレーによる塗装に必要なものは以下になります。
■サンドペーパー1000番: 約200円
■脱脂スプレー: 約600円
■プラサフ: 約500円
■カラースプレー: 約800円
■クリア塗装: 約700円
どうでしょう
人によっては多いなと感じる方もいるかもしれませんが
こちらすべてホームセンターやカーショップでそろいます。
また、金額については大体で書かせていただきましたが
意外と。。。。高いですよね笑
実は自家塗装の一番の敵はこの金額だったりします。
ただし、綺麗に仕上がった時の感動はこの金額を払う価値あると思いますので
まずは飲み会を一度欠席し、資金を調達しましょう。
※塗装する素材や状態(えぐれ傷がある等)によって必要なものや工程は変わりますが、今回はパテ埋めが必要ない状態という設定で説明いたします。
2.まずは足付けから
缶スプレーによる自家塗装でまず必要になるのは足付けです。
足付けとは塗装する表面に細かな傷をつけておくことで
塗装が剥がれづらくすることを目的として行います。
これは結構大切で、特にすでに塗装がされてあるものの表面に足付け無しで塗装した場合
少し触れてだけで新たに塗装した塗装面がペリペリ剥がれ
塗装した痕跡が残らないくらい、綺麗にものと塗装が出てくることがあります。
なので足付けはしっかり行いましょう。
ちなみに足付けの方法ですが
水で塗装したい場所とサンドペーパー1000番を定期的に濡らしながらヤスリがけをする。
それだけです
足付けはいたってシンプルなので迷うことはないでしょう
余談ですが、濡らしながら行う理由について
水なしで行った場合サンドペーパーの表面がやすりがけで発生した細かな粉によって埋め尽くされ、研磨効果が薄れてしまいます。
濡らすことによって粉が水で流され根詰まりを防ぐ役割を担っています。
3.脱脂スプレーで油分を落とします。
足付けの次に行うのが脱脂作業です。
塗装する表面に油分がついていると油分がついていた部分だげ塗装が乾かなかったり、塗装が垂れてしまったりします。
なのでこの作業もぬかりなく行いましょう。
油分が落ちれば方法は問わないので食器洗剤のジョイで洗い乾かすという方法もあるのですが、初めての場合は脱脂スプレーを使いましょう。
脱脂スプレーの良いところはすぐ乾くところ
食器洗剤なので行った場合、乾いたと思って塗装を始めたらまだ水滴が残っていてやり直しになることもあります。
このようなつまらないリスクを回避できるのが脱脂スプレーです。
脱脂後は素手で塗装する場所を触るのは控えてください
4.ここからが本番、プラサフを吹きます。
今まで少々地味な作業が続きましたが、いよいよ塗装と言われイメージする作業に突入します。
まず始めに吹きかけるのはプラサフという下地塗装
■プラサフの役割
・細かい凹凸を埋めること
・カラースプレーが剥がれづらくすること
・パテなどによる色むらが仕上げに影響しないようにすること
などがあげられます。
プラサフはスプレー塗装の中でも比較的塗装がしやすいもので
ある程度で適当に吹いてもムラなどは出来づらいです。
そのため全体にまんべんなく吹くイメージで塗装していけば大丈夫です。
実はプラサフ塗装に関しては吹くだけでは終わりではなく、ここからもう一度ヤスリがけをしなければいけません。
理由は最初の足付けと同じで、次に塗るカラー塗装が剥がれづらくするため
先ほどと同じようにサンドペーパー1000番を用意し、濡らしながらヤスリがけを行う。
ちなみにプラサフを塗装した面は水をはじく特性があるのですが、はじかなくなったらヤスリがけが十分に行われているという目安だ!
5.ついに来た!カラースプレー
さあ、来ました!カラー塗装!
この工程で実際に求めている色に変化していくので一番テンションが上がりがちですが、実はスプレー塗装で一番難しい工程でもあるので慎重に作業しましょう
また、あまり知られていないかもしれませんが
色によって塗装の難しさが変わってきます。
比較的簡単なのはソリッドカラーという単色塗装。
ブラック、ホワイト、レッド等、ラメが入っていない塗装を指します。
一方難しいのはメタリックカラー
シルバー、パールホワイト、メタリックブルー等、塗装の中にラメ材が入っている塗装のことを指します。
メタリックカラーの場合、塗装とともにラメ材が含まれているのですが、このラメ材が均等に塗装面に付着しないと光の反射具合で全然違う色に見え、斑模様になってしまいます。
ちなみに、ラメが均等に付着しない主な原因は塗装を厚く塗りすぎること
そのため初心者には単色からおすすめですが。。。。
まあ、ボディーカラー次第だともうのでメタリックカラーの場合は頑張ってください笑
ただ、頑張るというのも特別に何か作業が多くなるわけではなく
とにかく少しづつ塗る
これさえ守ればどの色もきれいに塗れます。
これを読んでなんだ、簡単じゃんと思ったそこのあなた!
やってみればわかるかと思いますが人間欲が出るものでついつい塗装を厚塗りしてしまうのです。
なのでカラースプレーは塗料の半分は捨てるイメージで吹きましょう。
あと意外とおすすめなのが
お湯でスプレー缶を温めておくこと。
スプレー缶は終盤になるとスプレーする威力が落ち
威力が弱いと塗装がダマになって吹かれることがありますが
スプレー缶を温めることでダマになるのを回避できたりします。
カラースプレーはプラサフより乾きづらいので湿度や気温にもよりますが最低でも1時間は乾かしましょう。
6.ラストを締めくくるのはクリア塗装
ここまでくれば塗装作業も終盤です。
最後に塗っていくのはクリア塗装ですが、塗り方ひとつで塗装に仕上がりがかなり変わります。
基本的に塗装の仕方はカラー塗装と同じなのですが、クリア塗装の場合は塗装が垂れるか垂れないかのギリギリまで塗り、垂れずに乾くと最も綺麗に仕上がります。
この理由ですが、塗装を徐々に塗っていった場合、塗料には粘度があるため、厳密には平らになっておらず、塗装面がデコボコした状態で硬化します。
この現象を見た目が似ていることから「ゆず肌」状態と呼びます。
しかし、塗料が垂れるか垂れないかのギリギリまで塗れた場合、塗装面積に対して塗料がほぼ100%塗られている=凹凸を作る余裕が無いぐらい塗料が乗っている状態なのでゆず肌状態を回避することができます。
ここで皆さん気にされるのが垂れるか垂れないかの限界の見分け方ですが
残念ながら明確は判断軸はないです。
というのも塗料によって粘度も違えば、湿度や気温によって垂れやすさも変わってきます。
なのである意味経験で判断する部分です。
ただし、強いて言うのであれば
・スプレー缶で塗装した後、すぐ乾き始めていたらまだまだ塗れる。
・スプレー後、一瞬斑に乾き始めてきたらそろそろ
・スプレー後、乾きづらくなり濡れた状態が維持されたら限界に近い
これが私なりの判断基準かもしれません。
まあ、そんな私でも垂らすことはよくあります笑
クリア塗装は厚く塗るので乾かす時間も長くなります。
3時間は一切触れず
その後3日ぐらいは風通しのいい場所に置いておきましょう。
7.まとめ
皆さん、お疲れさまでした。
こちらが缶スプレーによる自家塗装のすべてとなります。
この手順を踏んで行えばある程度のクオリティーの物が仕上がるかとおもいます。
なお、こちらの記事について似たような内容の動画も作成しております。
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。。。。ん?
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