車のアイドリングが不安定になる原因10選

アイドリング_不安定_サムネ
アイドリング_不安定_サムネ

  

ガタガタガタガタ。。。

こんにちは、YguchiBlogブログ主のわいぐち(@yguchi_E90_320i)です。

多くの車で共通して発生するといっても過言ではないアイドリングの不安定な状況。

急に回転数が落ちてエンストしそうになったり、車が妙に振動したりとアイドリングの不安定な車は信頼性に欠けますよね?

しかし、いざ修理しようとディーラー相談すると

  

「原因不明です」

  

等と言われ、直せないという声もとよく聞く気がします。

確かにアイドリング不調は考えられる原因がたくさんある為、原因に切り分けが難しいのではあるのですが、どこかに不具合が発生しているというのは事実です。

そこで今回は、皆さんの修理の参考になるよう、アイドリングが不安定になりえる原因を10個ほど紹介させていただきます。

  

  

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大きく分けると2つの原因がある

アイドリング不安定になる原因、いわば故障が疑われる個所というのはたくさん考えられるのですが、アイドリングの不安定を引き起こす最終的な原因は

  

①空気と燃料の比率(空燃比)がおかしい

②混合気(空気と燃料が混ざった気体)を上手く着火させられない

  

この2つ以外は考えられないといっても過言ではないです。

ただし、正しい空燃比の維持や混合気の着火にはさまざまなセンサーや部品を通して行われるため、「故障している個所」という意味での原因は多気にわたります。

そのため、以降よりアイドリング不安定を引き起こしている可能性がある部品やパーツを紹介していきますが、必ずしもここに紹介されている個所を確認すれば治るというわけではないことをご理解お願いします。

また、「あるある度」と「費用を」5段階で紹介しますが、こちらも私の主観です。

  

  

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原因①:エアフロセンサーの汚れ

  

エアフロセンサー_汚れ
清掃済みだがエアフロセンサーが汚れているとアイドリングが不安定になることがある

  

あるある度:★★★★☆

費用:★☆☆☆☆

  

最初に紹介するのはエアフロセンサーの汚れによるアイドリングの不安定です。

エアフロセンサーはエンジンが吸気した空気の量(正確には酸素の量)を主に空気の流れと気温によって測定するセンサーです。

  

しかし、このセンサー、かなりデリケートなつくりをしている為、センサー部分に汚れが付着すると、実際に吸気している空気の量とセンサーの測定値にズレが発生することがあります。

  

そのような場合、空燃比が狂う為、結果的にアイドリングの不安定が発生します。

なお、エアフロセンサーの洗浄は専用のスプレーを使用すると比較的簡単に行うことができます。

  

  

  

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原因②:スロットルバルブ/ISCVの汚れ

  

スロットルバルブ_汚れ
矢印の先の黒い付着物はすべて汚れ

  

あるある度:★★★★☆

費用:★☆☆☆☆

  

エアフロセンサーは吸気される空気の量を測るセンサーでしたが、吸気する空気の量を調整するのがこのスロットルバルブという部品です。

スロットルバルブはアクセル開度に応じ、弁の開閉を行うことで空気の量を調整しているのですが、アイドリング中はコンピューターによって制御されています。

  

しかし、このスロットルバルブ周辺に汚れがたまっていると、空気の流れが阻害され、本来ほしい空気より少ない量しか吸気できなくなり、結果的に空燃比がくるってしまいます。

  

なお、isvcというアイドリング専用のバルブを設けている車種もありますが、原理は同じです。

ちなみにスロットルバルブの洗浄は専用のスプレーを洗浄できます。

  

  

  

原因③:インテークバルブの汚れ

あるある度:★★★☆☆

費用:車種、度合いによる

  

エンジン内にタイミングよく、空気と燃料が混ざるようにするため、設置されているのがインテークバルブですが、このバルブに汚れがたまると、空気の量や空気の流れが乱されるため、結果としてアイドリング不安定が発生することがあります。

  

特に、「ダイレクトイグニッション」や「直噴」と呼ばれる、燃焼室に直接燃料を噴射する車の場合、燃料がインテークバルブを洗浄する効果が見込まれないため、汚れが深刻化するケースがあります。

  

直噴ではない車の場合、以下のようなガソリン添加剤を継続すれば洗浄できますが、そうでない場合は修理が必要になる場合もあります。

  

  

  

原因④:吸気配管の漏れ

あるある度:★☆☆☆☆

費用:★★★☆☆

  

これはかなりレアなケースですが、エアフロセンサーで空気の量を測定した後の配管のどこかに、ヒビや亀裂が入っていた場合、そこから空気を吸入し、空燃比が狂う場合があります。

パッキンなどの安価な部品であればそこまで費用が掛かりませんが、平均的な人が整備する範囲を超えている為、基本的にはディーラーでの修理となるでしょう。

  

  

原因⑤:スパーププラグの寿命

  

スパークプラグ
プラグの先がなくなる、もしくは隙間が広がると着火しなくなる

  

あるある度:★★★★★

費用:★★☆☆☆

  

先ほどまでは吸気によるアイドリングの不安定を紹介してきましたが、次に紹介するのは、着火できないという不具合です。

そもそもエンジン(ガソリンエンジンに限る、あとマツダのSKYACTIVE Xは例外)は混合気を燃焼させるためには火種が必要となります。その火種を発生させているのがスパークプラグとなります。

  

しかし、このスパークプラグは使用していくと火種を発生させている先端のイリジウムや銅などが減っていき、減りすぎると火種を起こせなくなってしまします。

  

こうなるといくら混合気をエンジン内に送ったとしても不発となり、アイドリングの不安定な状態になってしまします。

  

  

原因⑥:イグニッションコイルの故障

 

イグニッションコイル
この筒状の物がイグニッションコイル。スパークプラグの先に刺す

  

あるある度:★★☆☆☆

費用:★★★☆☆

  

先ほどスパークプラグが摩耗すると火種が起きないと言いましたが、スパークプラグに電力を送るイグニッションコイルが故障していると同様の症状が現れます。

火種を発生させるために高電圧をスパークプラグに送る必要があり、その役割をしているのがイグニッションコイルですが

  

走行距離や、プラグホール内のエンジンオイル漏れなどにより、故障してしまうことがあります。

  

この場合はイグニッションコイルの取り換えが必要になりますが、一つ大体1万円ぐらいし、すべて交換するとなると車のシリンダー分必要になるので高額になる傾向があります。

  

  

原因⑦:インジェクターの故障・詰まり

  

インジェクター
正確には矢印の先にインジェクターがある

  

あるある度:★☆☆☆☆

費用:★★★★★

  

アイドリングの不安定で最も恐れるべきはインジェクターの故障です。

インジェクターとは各シリンダーにガソリンを供給する装置なのですが

  

インジェクターが故障や根詰まりを引き起こすと、適量のガソリンの散布や、ガソリンを霧状にできなかったりします。

  

根詰まりの場合は先ほど紹介した「フューエル1」を使えば改善が見込まれるのですが、もしも故障となると車種によっては莫大な修理費がかかりますので乗り換えも検討してよいかと思います。

  

  

原因⑧:バッテリーのヘタリ

あるある度:★☆☆☆☆

費用:★★☆☆☆

  

かなり珍しいですが、車のバッテリーの経年劣化によってアイドリングの不安定な状態が起きることもあります。

というのも基本的に車はエンジンが作動している場合、「オルタネーター」という発電機で電力をまかなえるようにできていますが、瞬間的にオルタネーターが発電できる電力量を超えてしまう場合があります。

  

バッテリーが正常であればバッテリーの電力で補えるのですが、経年劣化していると電力不足に陥り、アイドリングが不安定になることがあります。

  

しかし、バッテリーの場合はアイドリングの不安定の前にエンジンがかかり辛いなどの症状が出るので、可能性は低いです。

  

Panasonic (パナソニック) 国産車バッテリー Blue Battery カオス 標準車(充電制御車)用 N-60B19L/C7
パナソニック(Panasonic)

  

  

原因⑨:フューエルポンプの故障

  

フューエルポンプ
大体2列目の床や座席の下にフューエルポンプはある

  

あるある度:★☆☆☆☆

費用:★★★☆☆

  

こちらもレアケースになりますが、燃料タンクからガソリンを吸い上げる役目のフューエルポンプの故障により、アイドリングの不安定が発生することもあります。

ただし、フューエルポンプの故障の場合、エンジンの吹け上りが悪いなどの症状の方が多い為、アイドリング不安定の要因となることはどちらかというと稀です。

しかし、フューエルポンプの恐ろしいところは出先でいきなり故障することがあり、その場合、健全な不動車になってしまう為、10万キロぐらい走行したら予防の意味を込めて交換してもいいのかもしれません。

  

  

原因⑩:ECUセッチング・学習の狂い

あるある度:★★☆☆☆

費用:場合による

  

最後に紹介するのは故障が原因のアイドリング不安定ではなく、設定が原因の物です。

近代の車には各センサーで収集したデータを元に噴射する燃料や火種のタイミングを制御する「ECU」というコンピューターが搭載されていますが、車のチューニングを行う上で、ECUの設定をいじる場合があります。

稀ですが、中古で販売されているノーマルに見える車でも、前オーナーがECUの設定以外ノーマルに戻し、下取りに出すケースもあるので、この場合はECUの書き直しがショップなどで必要になります。

また、販売時に搭載されているECUは「学習」といい、エンジンの燃焼具合を測定し続け、ベストな燃焼が起きるように調整する機能が備わっています。便利な機能のように聞こえますが、時にはこの「学習」が悪さをし、アイドリングの不安定な状態になることもあるのです。

国産車の場合は車のバッテリーを外し、30分ぐらい放置した後バッテリーをつなぎ、車をある程度走らせればたいていの場合、再学習が可能ですが、もしもこなうのであれば自分の車種の情報を調べてから行いましょう。

  

  

まとめ

それでは以上がアイドリング不安定の原因10選でした。

いかがでしたでしょうか?

正直、アイドリング不安定の原因は多気にわたる為、原因の切り分けが難しいとは思いますが、この記事が切り分け作業ので助けになれば私としてはうれしいです。

また、「こんな理由でアイドリングが不安定だった」等ありましたらコメント欄いて共有いただけると幸いです。

あなたの車の調子が良くなることを祈っております。

それではまた!

コメント一覧

  1. アバター 323iM より:

    こんにちは。
    E90のトランクスルーって奥行きどれくらいだっけと実測すればいいのに、億劫だからとネットで検索したら、まさかの車内泊をしているツワモノがいらっしゃった(笑)
    いくつか記事を読んでいるのですが、クランク角センサーとカムシャフトセンサーこそがE90あるあるの(というかBMWあるあるの)アイドリング不安定原因ではないかと思うんですが、これについて10選に入っていなかったので、コメントさせて頂きました。
    E90関連記事、全部読ませて頂きますね。

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