うぃーーーーん
うぃーーーーーーーん
皆さんこんにちは
YguchiBlogブログ主のわいぐち(@yguchi_E90_320i)です。
早速でありますが、冒頭の擬音のような音をあなたのBMWは奏でていますか??
何となくスーパーチャージャーみたいな音ですが、実はこの異音を発生しているBMWはオルタネーターのベアリングが痛んでいる可能性があります。
このエセスーパーチャージャー状態、修理したいですよね?
そこで今回は私のBMW E90 320iのオルタネーターを交換し、異音の解消を行った時の記録を記事にまとめさせていただきます。
目次
異音は本当にオルタネーターから?
さて、実際の交換工程に入る前に、BMW E90 320iのオルタネーターが本当に異音の原因かどうかを調査することをオススメします。
というのも、BMW E90 320iはプーリーのベアリングの耐久性も弱いのでオルタネーター以外にも、テンショナーについているプーリーなどからも似たような異音を発生していることがあります。
そのため、一度どこから異音がしているのか耳を澄ませ、切り分けを行う事をオススメします。
なお、いろいろな音が混ざり、わかり辛いこともあるかと思うので、そういう時におすすめなのが
goproなどのアクションカメラを自撮り棒の先につけて収音する
収音した音を聞くことで異音の出所がより正確判断ができるかと思いますが。。。
それでもわからない場合はすべてのプーリー、ベアリングを交換しちゃうことをオススメします笑
オルタネーターは2種類存在する!
上記した方法でオルタネーターが異音の原因だと断定した場合、オルタネーターの購入に進みましょう。
BMWのオルタネーターは純正品含めアマゾンで購入することができるので気軽に買うことができるのですが
少なくてもBMW E90 320iに関しては大きな落とし穴が一つあります。
その落とし穴とは。。。
ロットによって搭載されているオルタネーターの接続端子の形が違うこと。。。
どうやら1ピン(VALEO製)の物と2ピン(BOSCH製)の物が混在しているそうです。
うーーん、めんどくさいことをしてくれましたね。。。。
前期、後期で違う事はよくあることですが。。。。ロットによる違いは珍しいです。。。。
また、私の調査不足かもしれませんが、車両識別番号などでも判断ができないそうなので一度、実物の端子を確認するのが賢明だと、海外サイトで読みました。。。
なので、本当に面倒くさかったのですが、購入前ある程度エンジンルーム内のパーツを取り、実際の端子を確認してみました。
それがこちら。。。
2ピンタイプでした
ちなみに1ピンタイプは矢印の下のカプラーのど真ん中に接触端子が一つあるそうです。
この記事を他の車両の異音修理で参考にしている方は、E90のようにオルタネーターの種類が混在している可能性がありますので一度確認してみることをオススメします。
■2ピンのオルタネーター
■1ピンのオルタネーター
(2020年8月19日追記)
私は2PINの物でしたので上で紹介したAMAZONのリンク先の物を購入したのですが、実は先日故障して痛い目を見ました。。。笑
もしも購入を考えられているのであれば以下記事を一読してから検討いただけると幸いです。
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作業手順①:エアインテーク周りの取り外し
それでは作業工程の紹介を行っていきたいと思います。
最初に行う作業はエアインテークの取り外しです。
車種によっては取り外しを行わなくてもオルタネーターにたどり着けるかもしれませんが、エンジンルームがスカスカで有名なE90 320iでもエアインテークの取り外しが必要だったのでおそらくどの車種も必要でしょう。
なお、BMW E90 320iの場合は以下の手順でエアインテークを外します。
■エアインテークの取り外し
星形のネジ三本で止まっています。
3本取り外したら大切に保管しましょう
エアインテーク自体は横にずらしつつ、持ち上げると外せます。
■エアクリーナーボックスの取り外し
次に取り外すのはエアインテークの先にある、エアクリーナーボックスです。
エアクリーナーボックスにはエアフィルターやエアフロセンサーが搭載されていますのでこれを取り外した後はエンジンの作動は出来なくなります。
こちらはボルト2本で止まっていますので取り外し。。。
エアフロセンサー(右手で持っているゴムの部分奥にあります)の配線を取り外していきます。
なお、上のゴムはカバーになっており、指でめくるとカバーが取れます。
中にエアフロセンサーが搭載されていますが、センサー自体を取り外す必要はなくカプラーでつながっているセンサー用のハーネスを取り外します。
ハーネスは左右にあるツメで止まっており、かなりの力が必要となりますがツメを抑えながら引くと抜けます。
後はスロットル手前にあるホースバンドをマイナスドライバーで緩めればエアインテークボックスは取り外し可能です。
エアホースをずらしつつ、エアインテークボックスを持ち上げると取り外せます。
これで第一ステップであるエアインテーク周りの取り外しは完了です。
異音修理はまだまだ続きます!
作業手順②:エアコンフィルターボックスとその土台の取り外し
次の作業はエアコンフィルターボックスと、その土台の取り外しです。
異音の原因となっているオルタネーターにたどり着くにはインマニカバーを外す必要があります。
ちなみにこの作業は、BMWでインマニカバーなどを外したい場合、多くの車両で共通して発生する作業となります。
車種によって多少取り外し方法が違うかもしれませんが、E90 以外の方も参考にできるかもせれません。
■配線類の取り外し
BMW E90の場合、エンジンを左右に横切る配線がひとまとまりになっており、今回取り外すエアコンフィルターボックスの土台にツメで固定されております。
このまとまった配線類は手前に引くと取れるようになっているので、エアコンフィルターの台から取り外しておきましょう。
なお、奥に似たような形状の物がもう一つ、合計2つ取り外す必要があります。
■エアコンフィルターボックスの取り外し
次に取り外すのはエアコンフィルターボックスです。
名前の通りこの中にエアコンフィルターが搭載されています。
合計8か所ほどねじ止めされていると思うので、ネジをすべて取り、上に持ち上げると取り外せます。
■左右のプラスチックの蓋2つ
先ほどから部品名が曖昧なのですが、本当になんて呼べばいいのかわからないので勘弁してください。。。笑
次に取り外すのはエアコンフィルターボックスが固定されていた土台についているプラスチックの蓋2つです。
左右にそれそれ1づつあるこの蓋は、ツメで止まっているだけなので指先で外していきます。
左側はこのあたり。。。。
右側はこのあたりのあります。
■エアコンフィルターボックスの土台の取り外し
それではいよいよエアコンフィルターボックスの土台の取り外しです。
先ほど外したプラスチックの蓋周辺に、左右それぞれ1か所でネジ止めされているので外しましょう
2か所のネジを外したらいよいよ取り外しです。
手前に引きつつ、上に持ち上げると土台が外れます。
結構重量があるので気を付けてください。
作業が多く、何が目的か忘れそうになりますが、目的は異音修理なことをお忘れなく笑
作業手順③:インマニカバーの取り外し
次はインマニカバーを取り外していきます。
この作業はとても簡単。
インマニカバーは5つほどのボルトで固定されていますのですべて取ります。
ボルトを取った後は上に持ち上げ、取り外すだけで完了です。
作業手順④:エアインテークホースの取り外し
スロットルバルブへ続くエアインテークホースをは残した状態にしていましたが、オルタネーターの交換を行う際、このホースが邪魔になります。
そのため、スロットルバルブから取り外します。
取り外しは簡単で先ほどと同じようにホースバンドのネジを回し、ホースバンドを緩めた状態でインテークホースを抜き取ります。
取り外すとスロットルバルブが良く見えるようになります。
作業手順⑤:ベルトの取り外し
この作業は厳密にいうとエアインテークを取り外した時点で作業可能なのですが、私はこの順番で作業していたのでここで紹介します。
当たり前ではありますが、オルタネーターはエンジンの回転を利用して発電し、バッテリーに電力を供給する役割があります。
その動力源はエンジンのクランクシャフトからゴムベルトを通じて得ていますので、オルタネーターを交換するのであればベルトを外す必要があります。
BMWの多くはスプリング(ばね)によるテンショナーが採用されていますので、ラチェットレンチなどを使い、ベルトテンショナーの力を腕で押さえた状態でベルトを外す必要があります。
■ベルトテンショナーのテンション解除
まずはベルトテンショナーについているプーリーの六角にラチェットを差し込みます。
この状態で時計回りにラチェットを回すと。。。
腕の力でスプリングを押し込むことでベルトへのテンションをなくすことができます。
複数人いるのであればこの状態でベルトをのけてもらえればいいのですが、一人の場合は
金属ピンを差し込みます
ベルトテンショナーをある一定の角度まで上げ、開いている穴に金属ピンを差し込むと、テンションが解除された状態を維持できます。
この状態にできあれば後はベルトを外すだけですが、戻す時わからなくならないように写真を撮っておくことをオススメします。
作業手順⑥:オルタネーター取り外し
いよいよ!ついに!待ってました!!
今回の本題のオルタネーターに手を付けて異音の修理にをしていきたいと思います。
それじゃ早速オルタネーターを。。。とはいきません。。。
まずはオルタネーターについているプーリーを外します。
■オルタネーター右下のプーリー取り外し
外すのはオルタネーター右下にあるプーリーです。
実はこのプーリー、オルタネーター自体に六角で固定されています。
この時点で取り外し忘れてしまうと、オルタネーターを固定するものがなくなり、ラチェットに力を入れられなくなく、外すことができなくなってしまうので忘れず取り外しましょう。
ちなみにこのプーリーも異音を発生していることがあるのでこの際、新しいものに交換してもいいかもしれません。
■オルタネーターのハーネス取り外し
次の手順は冒頭でも話題に上げたオルタネーターにつながっているハーネスの取り外しです。
こちらは先ほどで述べたようにツメで固定してあるのでツメを押しながら引き抜くと抜けます。
ちなみに冒頭で「先に接続端子が1ピンか2ピンか確認しましょう」と述べていると思いますが、この作業だけであれば、作業工程①のエアクリーナーボックスを外した時点で指の感触を頼りに外すことが可能です。
どのオルタネーターを買えばいいのか調べるためだけにここまで分解するのは正直めんどくさいので、接続端子の確認だけ行うのであればエアクリーナーボックスを外した後、この作業を行いましょう。
■オルタネーター取り外し
ここまで自力で作業できた方ならもはや説明しなくても取り外せると思いますが、オルタネーターは3つのボルトで固定されています。
まずはオルタネーターがエンジンルーム内に落ちないようにしたの上の1本は残し、下の2本を抜きましょう。
残念ながら写真では納められなかったのですが、オルタネーターの裏にGNDと思われる配線が残っています。
プラスチック製の六角で固定されており、ある程度力がある人であれば指で回せると思いますので指で六角を回し、GNDを外します。
そして最後にも残る1本のボルトを抜けば。。。
ついにオルタネーターの取り外しが完了です!!!
お疲れさまでした。
これで新しいオルタネーターに変えれば異音も解消するでしょう。
でも新しいオルタネーターに交換後、同じ作業工程での組み直し作業が待っていますので頑張ってください。笑
交換後は電圧のチェックオススメします
無事組みなおしが完了し、エンジンの作動と共にエセスーパーチャージャーサウンドの異音が消えたのを確認出来たら、問題なく交換できているかと思いますが
もしも車のバッテリー電圧を測ることができるのであれば、電圧を見ておくことをオススメします。
というのもレアケースでありますが、オルタネーターが発電していないことがあます。
この場合、最初はバッテリーの電力で車が運転できていたとしても、バッテリーが切れると同時に、車が動かせなくなってしまいます。
そのため、できれば電圧の確認をしましょう。
確認方法は簡単でエンジン作動後、バッテリーの電圧が14V前後まで上がるかです
エンジンが作動していない車のバッテリー11~13vぐらいの電圧を保っていますが、エンジンを作動させると14V程度まで上がるはずです。
これが確認できれば間違いなくオルタネーターは動作していると考えて良いでしょう。
ちなみに私はBMW用のエラーチェッカーで電圧の確認を行いました。
このエラーチェッカー、エラー確認だけでなく、エラー消去や各センサーのデータ表示などもできるのでお勧めですよ!
気になる方は下のバナーから商品を確認してみてください。
まとめ
それでは大変長くなりましたが、BMW E90 320iのオルタネーター交換による異音の解消方法は以上となります。
ブログの記事として交換方法を記載すると、どうしても作業が大変なように伝わってしまいますが、ある程度車の整備経験がある方であれば、30~40分程度でオルタネーターの交換そして異音の解消ができるかと思います。
車の異音は運転している本人がその音を気にするのはもちろん、通行人に異音を聞かれ、振り返られるのもとても恥ずかしいですよね。
そのため、もしもこの記事を読んで自分でできそうと思った方は是非挑戦し、難しそうと思った方はディーラーないしはショップに修理を依頼し、異音を解消いただければ私としてもうれしいです。
それではまた!
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