皆さんこんにちは、わいぐち(@yguchi_E90_320i)です。
大型SUVなどの標準タイヤとして採用されることもあるAT(オールテレーン)タイヤ
そのゴツゴツとした見た目から
これなら雪道も走れそう
なんて思う人かたもいるかもせれません。
銘柄でいうとヨコハマ ジオランダーATやブリジストン デューラーATなどがポピュラーですよね?
しかし、このATタイヤで雪道を走ろうとすると大きな落とし穴が待っています。
今回はこのATタイヤで雪道を走る危険性について、私自身の経験談を踏まえながらお話していきたいと思います。
目次
そもそもATタイヤって何なの?
それではます、皆さんが疑問に思っているATタイヤのATは何かについて説明いたします。
「AT」は「ALL TERRAIN」の略であり、和訳すると「すべての地形」という意味になります。
読み方は「オールテレーン」です。
和訳を読んでいただければどのようなタイヤか理解いただいたかと思いますが、ATタイヤはアスファルトや、砂利道、ぬかるみから雪道など、どんな地形にも対応していると謳ったタイヤとなっています。
こんな特徴があることからSUV等、オフロード車を中心に純正タイヤとして採用されていることが多いのです。
オールシーズンタイヤとの違いは?
ATタイヤが様々な地形を走行することを前提に作られたことは理解いただけたかと思いますが、皆さんの中に
ATタイヤとオールシーズンタイヤは同じなの?
という疑問を思った方がいるかと思います。
なお、この疑問に対しての回答は
違う
が正解となります。
確かにどちらも雪道の走行が可能と謳っている商品ですが
ATタイヤは使用用途は必ずしもアスファルトの上でないという前提で、雪道もその中に含まれているという考え方の一方
オールシーズンタイヤはアスファルトの上を走行することを前提に冬を含む4シーズン、問題なく走行できるコンセプトのもと作られています。
そのため、雪道に対するアプローチの仕方も分かれており
ATタイヤはゴツゴツとしたトレッドを活かし、雪に食い込むことでトラクションを稼いでいる一方、オールシーズンタイヤはトレッドの内側のゴムをスタッドタイヤのゴムと同じ素材を使ったり、トレッドの一部にサイプをつけるなど、ATタイヤに比べより複雑な構想をしています。
このようにATタイヤとオールシーズンタイヤではコンセプトも構造も全く別物となっています。
ATタイヤで雪道を走るとどうなるの?
さて、これから本題に入っていきますが、ここまで読んでいると
ATタイヤでも雪道走れそうじゃん!
なーんて思いますよね?
確かにATタイヤで雪道を走ることはできるのですが。。。
雪の状態によってタイヤの性能がかなり変化するのです。
というのも、先ほど上記した通り、ATタイヤはタイヤのトレッドをゴツゴツしたものにすることで雪道やその他の地形でトラクションを稼ぐようにしています。
もちろんサマータイヤのような燃費や静穏性を重視したツルツルのタイヤよりかはトラクションは稼げているのですが、使用しているゴムは基本的にサマータイヤと同じものとなっております。
そのため、気温が低く、締まった雪質の時はかなりグリップするのですが
気温が高く、水分が多く含んでいる雪の場合、めちゃくちゃ滑ります。
実は最近のスタッドレスタイヤは目に見えないレベルで無数の穴が開いており、いわばスポンジのように水分を吸収することができるようになっています。
この機構があるおかげで水分が多い雪質だとしても、ある程度のグリップを得ることができているのですが
ATタイヤに関してはゴムの素材は先ほど述べた通り、サマータイヤと同じなため、水分を吸収することができません。
このような理由により、ATタイヤは水分が多い雪質に弱いのです。
実体験も本当に怖かった
私がここまでATタイヤの危険性について訴えるのには訳があります。
それは。。。。
自分自身ATタイヤを履いたSUVで雪道を走行した時、事故を起こしそうになった経験があるからです。
当時、まだ自分の車をもっていなかったころ、実家のランクル100をよく乗り回していました。
私はスノーボードが好きということもあり、実家のランクル100でスノーボードに出かけたことがあったのですが、湯沢に行った時は地獄でした。
まず、高速道路が雪で埋もれはじめたのでブレーキを少し踏んだら、リアが流れ始め、タコ踊りをかまし
インター出口の下り坂カーブが交通量が多く10km/hぐらいしか出ていない状態だったのですが、いざ停止しようとした際、カーブがスロープ状になっていたためかどんどん隣の車のほうに流れていったしまいました。
幸いにも接触事故などは起こさなかったのですが。。。。
単純に運が良かっただけです
スキルもへったくれもありません。。。。
運です。
また、兄に聞いたところ
友達とスキー行った帰りの峠道で180度回転決めた!
とか
父親は
水上からの下り坂、まじで車が止まらなくなった
など
家族内で恐ろしい話が多々発生しました。
本当に少しの積雪量だとしても雪質によっては止まらなくなります。
それに四駆の場合、意外と発進できてしまうというのも良くないところです。
もしも発進できないならあきらめてチェーンを着けるんですが、発進できてしまうとチェーンを着ける判断がどうしても遅れてしまいます。
こんな経験もあり、実家はランクル200に乗り換えるタイミングでATタイヤをやめ、今はサマータイヤとスタッドレスタイヤをしっかりと使い分けています。
ただし使用禁止というわけではない
ここまで読むとATタイヤはスノータイヤとして使用していいのか混乱されるかもしれませんが
一応スノータイヤとしての使用が許可されています
基本的に日本の高速道路はタイヤの側面に「M+S」や「SNOW」のような文字が印字されていれば冬用タイヤ規制の時も走行が可能です。
なのでATタイヤを購入すれば雪道かつ冬用タイヤ規制の高速道路を走行出来てしまうということは事実なのですが。。。。
もう一度言っておきますが、本当に滑りますからね??
スタッドレスタイヤ代わりとして使うのであればそれなりの覚悟の上使ってください。
私は絶対にお勧めしません。
SUV用のタイヤはネット購入がオススメ
今回話題に上げたATタイヤを装着している車の多くは、中~大型SUVに分類される車がほとんどだと思いますが、このようなSUV用のタイヤはカー用品店に行っても中々おいていないことがあると思います。
その場合、お取り寄せになるかと思いますが、商品が店舗に到着してから再来店が必要になるし、タイヤ代も高くて正直購入する気が失せますよね?
そのような悩みをお持ちであれば
TIREHOOD
というサイトがオススメです。
このサイトは、自分が乗っている車種を選択するだけで適正なタイヤサイズが表示され、その中から購入するタイヤと取り付けを行う店舗を同時に選択、予約ができてしまう優れたサイトです。
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point①:検索は車種名を入れるだけ!
point②:購入者レビューが見れる
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なお、タイヤのオンライン購入というと勇気最初は勇気がいるかもしれませんが、SUV用のタイヤの場合、オンライン購入することで様々なメリットが生まれます。
■メリット
①:車で出かけるのは必ず1回で済む (実店舗で在庫が無かった場合は少なくて2回行くことになります)
②:実店舗に比べて同じタイヤが安いことが多い
なお、中には「実際の商品を見てから。。。」と思う方もいるかもしれませんが、実店舗だとしてもお取り寄せになった場合、実際の商品を見れるのは購入後ですのでどちらも同じ条件になることが多いと思います。
そのため、もしもこの記事を読み、スタッドレスタイヤ購入の検討を開始されるならオンライン購入も選択肢として考えると良いかもしれません。
まとめ
それでは以上でATタイヤを雪道で使用した時の危険性について終わりにしたいと思います。
この記事を読んだ方の中にはATタイヤを依怙贔屓していると思われる方もいるかもしれませんが、私個人としてはATタイヤは雪道では恐ろしくて使えないと思っています。
しかし、見た目のかっこよさや、砂利や泥の時もある程度の性能を発揮してくれることを考えるとSUVにはあっていると思います。
なのでサマータイヤだど車のイメージが違うなと思った場合、サマータイヤ代わりとしてATタイヤを購入し、冬はスタッドレスタイヤを装着することを強くおすすめいたします。
それではまた!
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