原油価格がマイナスに転じた今、ガソリン代は無料になるのか

原油価格_マイナス_サムネ
原油価格_マイナス_サムネ

  

皆さんこんにちは、YguchiBlogブログ主のわいぐち(@yguchi_E90_320i)です。

本日(2020年4月21日)びっくりするようなニューズが飛び込んできましたよね!?

そう、原油の先物価格が史上初のマイナスに転じたというニュースですよ!

原油は重要な経済指標とみられている為、このニュースはかなりの人達の関心を集めております。

ただし、原油価格がマイナスに転じた場合、私たちの生活にどのような影響があるのが、いまいちピンと来ないですよね?

そこで、今回の記事は、原油価格がマイナスに転じたいま、我々の生活の中で最も身近な油種である「ガソリン価格」について、日本ではどうなるのかを調べてみました。

  

※私は経済や石油業ついては素人であり、参考にしたサイトの中には「wikipedia」や年数がたった情報の物が含まれています。そのため、ここに乗っている情報はあくまでも参考とし、誤りがある前提で見ていただけると幸いです。

  

  

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原油価格がマイナスとはどういった状態?

そもそも、「原油価格がマイナス」とはどういった状況かピンと来ないですよね??

  

マイナスだから。。。持っていると借金が増える??

  

という、とらえ方もできるかと思いますが、厳密にいうと

  

原油の買い手がいなかった為、理屈上マイナス

  

というとらえ方が正しいかと思います。

原油の価値がなくなったわけではないけど、需要より供給の方が多い状態で誰も欲しがらなくなった状態ですね。

油種は消費物な為、原油の発掘を止めれば徐々に需要と共有のバランスが戻ると思いますが、現時点ではだれも欲しがらず、「お金を払うから原油を引き取って」とお願いしても引き取りて手がつかなかった状態だと私は解釈しました。

ちなみに、その背景には石油貯蔵施設が満タンに近い状況があるそうです。

なお、これよりガソリン代のお話に入っていきますが、原油のマイナス価格というのは読む人によって解釈が異なることが想定されるため

  

本記事では、仮に原油価格が0円の世界になったとしたら、ガソリンの価格はどうなるのかについて書かせていただきます。

  

  

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原油からガソリンを作るには「製油」が必要

ます大前提の話から入らせていただきますが

  

ガソリン=原油ではありません

  

原油とは 油井からくみ上げたままの石油 、いわば自然に生成された石油のことを指します。

  

この原油を製油所で製油することでガソリンが作られているのです

  

ちなみに原油をどのようにして製油するかというと、原油を熱し、30~180度で蒸気となったものがガソリンになるそうです。

参考サイト:石油の知識Q&A

  

なお、製油作業についてはもちろん費用が掛かり、平成26年4月のデータでは製油費としてガソリン1Lにつき、16.9円かかるそうです

参考サイト: 資源エネルギー庁 (PDF7ページ)

  

  

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日本ではガソリンに税金がかかっている

日本においてガソリン代の多くを占めているのは

  

実は税金ということはご存じでしょうか?

  

■ガソリン税

一般的に「ガソリン税」と呼ばれているこの税金は「揮発油税(きはつゆぜい )」と「地方揮発油税(地方 きはつゆぜい )」の二種類を指した国税であり、2020年現在、東日本大震災の復興を目的とした「特例税率」も加算され

  

1リットル当たり53.8円、ガソリン税としてお金を納める必要があります。

  

ガソリン税詳細

揮発油税地方揮発油税合計
本則税率24.34.428.7
特例税率24.30.825.1
税率48.65.253.8

  

参考サイト:wikipedia ガソリン税

  

ちなみに日本にはガソリン税より税率が高い間接税があり、それはたばこ税です。

豆知識として覚えておきましょう。笑

  

  

■ 石油石炭税

また、ガソリン税とは別に「石油石炭税」という、原油及び輸入石油製品、ガス状炭化水素(石油ガス:LPG及び天然ガス:LNG)並びに石炭に対して課される税金も存在し、

  

1リッターあたり2.8円課税されます。

  

参考サイト:wikipedia_石油石炭税

   

    

ガソリンを運ぶ費用も掛かります

ここまでガソリンの精製用と日本おけるガソリンへの税金について紹介させていただきましたが、ガソリンを作っただけではあなたは使えませんよね?

ガソリンをあなたが給油するガソリンスタンドまで届ける費用

  

運送費が必要となります

  

こちらの運送費ついては先ほど製油費の時紹介させていただいた、資源エネルギー庁のデータを参考にすると

  

1リットル当たり8.4円かかるそうです

  

この費用を払うことでようやく近くのガソリンスタンドであなたが給油できる状況になります。

  

参考サイト: 資源エネルギー庁 (PDF7ページ)

  

  

最後の費用はまさかの。。。

ガソリンスタンドまで届いたので今までかかってきた金額を合計すれば原油価格が0円の時のガソリン代がたたき出せるのでは。。。。

と思ったあなた、少し甘いです。笑

  

実はガソリン代には消費税が適用されます。

  

これに関しては「二重課税問題」として世の中で物議を醸しているのですが、2020年時点ではガソリンに給油と消費性がかかるの為、今までの金額に10%を上乗せした金額最終的な金額となります。

  

  

結論、無料にはならなそう

それでは今までかかった費用を合計してみると。。。。

  

原油価格0円
製油費16.9円
ガソリン税53.8円
石油石炭税2.8円
輸送費8.4円
小計81.9円
(内税 10%)8.2円
合計90.1円

  

原油価格が0円と仮定した場合、1リッター大体90円かかります。

  

その金額のほとんどが税金というのも驚きですね。

  

  

まとめ

以上が原油価格がマイナスに転じた場合、ガソリンは無料になるのかについてでした。

いやー、私は普段税金とか気にしていなかったのですが、ガソリンにこれだけの税金がかかっていたのは本当に驚きました。

ちなみに冒頭ではあえて述べませんでしたが2020年4月20日の原油価格は1バレル当たりマイナス 37.63ドルでした。

  

ちなみに1バレルは約160リッター

  

仮にマイナス分を考慮すると1リッターあたりマイナス0.23ドル

日本円にするとマイナス25円程度となるので。。。

もしも製油費や輸送費(合計25.3)にこのマイナス分を充てるのであれば

  

税金のみを支払う形でガソリンが販売されるでしょう笑

  

それではまた!

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