スタッドレスタイヤの履き潰しをおすすめしない理由

スタッドレス_履き潰し_サムネ
スタッドレス_履き潰し_サムネ

  

皆さんこんにちは、わいぐち(@yguchi_E90_320i)です。

車のタイヤは結構いい値段しますよね?

特にタイヤサイズが大きくなればなるほど値段は高くなり、場合によっては4本で20万円以上することもあります。

そのため、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの両方揃えるとなるとかなり出費になることも。。。

また、スタッドレスタイヤに関しては3~5年でゴムの硬化が進んでしますので、たとえ溝が残っていても使用期限になると一般的に言われています。

このような背景からノーマルタイヤを買わずにスタッドレスタイヤを2年ぐらいで履き潰す人もちらほら見受けられます。

しかし、スタッドレスタイヤを年中履きっぱなしにし、履き潰す乗り方は様々な危険やデメリットが潜んでいるの為、今回は私がスタッドレスタイヤの履き潰しをおすすめしない理由について解説いたします。

  

  

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安全面での懸念

まず始めに、安全性にまつわるスタッドレスタイヤの履き潰しをおすすめしない理由について紹介していきます。

なお、安全面で紹介するデータはJAFが検証を行った以下動画の情報を参考にしております。

  

JAFの検証動画

  

夏場の場合

スタッドレスタイヤは冬場に使用することを想定し、気温が低くてもタイヤのゴムが柔らかい状態を維持できるように製造されています。

しかし夏場に使用した場合、外気温が想定を上回る温度に達する為

  

タイヤのゴムが柔らかくなりすぎ、結果的にブレーキ時の制動距離が伸びてしまします。

  

JAFの検証動画では乾いた路面を100㎞/hで走行している状態から制度距離を測る検証を行っていますが

  

新品のノーマルタイヤが47.5mで停止できたのに比べ、スタッドレスタイヤは51.1mかかっています

  

わいぐち
わいぐち

大差ないように感じるかもしれませんが、3.5mの差はおおよそ車一台分ですよ!

  

  

雨の日の場合

スタッドレスタイヤ最大の弱点と言えるのが、雨の日の性能でしょう。

ノーマルタイヤより溝が深く、雨の日に強そうと思うかもしれませんが

  

①トレッドパターン(溝)の構造上、排水性が悪い

②スタッドレスタイヤが水を吸収する

  

主にこの2つの理由でスタッドレスタイヤは雨を苦手とされています

  

トレッドパターンの排水性の悪さ

1つ目トレッドパターン関しては、スタッドレスタイヤは雪道を走行する際、しっかりと雪をとらえ、トラクションを得るため、車の進行方向に対して垂直にトレッドやサイプという雪専用の溝が設けられたいます。

雪道を走る際には強力な武器になるのですが、雨の日、水たまりができたところを走行した際

  

溝の排水力がノーマルタイヤに比べ弱い為、ハイドロプレーニング現象という、車のタイヤが水面に浮かび、地面から離れてします現象を引き起こします。

  

ハイドロプレーニング現象が発生すると車の舵が効かなくなってしまい、事故の元となります。

  

水を吸収する構造

続いて2つ目のスタッドレスタイヤが水を吸収する事に関してですが

  

スタッドレスタイヤのゴムには目に見えない無数の穴が開いており、ゴムがスポンジみたいな形状をしております。

  

このスポンジ形状は湿った雪道を走る際、雪に含まれる水分をが吸収しトラクションを高める役割があります。

しかし、雨の日の場合、スタッドレスタイヤが吸収できる水分量を超えてしまい

  

行き場を失った水がスタッドレスタイヤと道路の間に水の膜を作ってしまうのです。

  

この状態になるとスタッドレスタイヤのグリップ力が一気に失われ、スピンの原因になります。

スピンはしていないものの、この現象はJAFの動画の旋回ブレーキテストでも見受けられますね。

  

わいぐち
わいぐち

雪用と聞くとなんとなく雨でも強そうなイメージを持ちますが、現実は逆です

  

  

  

冬場の場合

スタッドレスタイヤは冬場に使う物の為、冬場の安全性は高いのではと思うかもしれませんが、年中履き潰しているということは、夏場にトレッドをかなり消化していると可能性があります。

  

実はスタッドレスタイヤはスリップサインとは別に「プラットフォーム」という雪道での性能限界を示すサインが存在します。

  

しかし、プラットフォームに達していてもトレッドが結構残っている事と、車検に通せることから、まだまだ使えると勘違いする方が多いのです。

そのため、夏場スタッドレスタイヤを履き潰している場合

  

知らないうちにプラットフォームまで達しており、性能が極端に低下している可能性があります。

  

雪道_トレッド
しっかりとトレッドが残っていないと雪をかけない

  

  

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燃費の低下

続いて紹介するスタッドレスタイヤの履き潰しをおすすめしない理由は燃費の低下です。

スタッドレスタイヤは先ほど説明した通り、柔らかいゴムでできている為

  

ノーマルタイヤに比べおおよそ2km/l燃費が低下します。

  

名古屋→横浜の過去最高燃費

スタッドレスタイヤノーマルタイヤ
16.3km/l18.1km/l

  

上記データは私が計測した結果ですが、こちらのデータでも世間で言われる2km/lが現れているよう読み取れます。

ちなみに上記燃費で、ガソリンリッター140円・1,000㎞走行したと仮定するとガソリン代で700円ほどの差が出ます。

そのため、仕事で車を多用する方の場合は、尚更履き潰しはおすすめできません。

  

わいぐち
わいぐち

あとロードノイズもスタッドレスの方がうるさいですね!

  

  

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車が汚れる

フェンダー汚れ
フェンダー下に溜まった物はほとんどがタイヤのゴム片だと思われる

最後に紹介するスタッドレスタイヤを履き潰すことをおすすめしない理由は車が汚れやす事です。

たびたび説明したように、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べ柔らかいゴムを使っている為、タイヤの減りが早いです。

また、これはあくまでも私の主観ですが、スタッドレスタイヤがすり減った際、すり減ったゴムがノーマルタイヤに比べ細かい為、ゴムのチリが車のフェンダーやリアを中心に付着しやすいように感じられます。

  

ボディーがチリ状のゴム片で汚れている時はまだいいのですが、雨が降るとゴム片が一か所にまとまり、車のボディーがものすごく汚れます。

  

これでは高価なコーティングを行っていても車を綺麗に維持することは難しくなるので、履き潰しはおすすめしません。

  

  

まとめ

それでは私のスタッドレスタイヤの履き潰しをおすすめしない理由は以上となります。

人によってスタッドレスタイヤを履き潰した方が良いよ思う方もいれば、しっかりと履き分けを行った方が良い思う方もいるかと思います。

しかし、タイヤは車の唯一地面に接している部品である以上、私としてはお金を惜しまず、環境に適したものを使用することをおすすめします。

それではまた!

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