皆さんこんにちはYguchiBlogブログ主のわいぐち(@yguchi_E90_320i)です。
マニュアル車を運転する為に欠かせないのがシフトワークですが、教習所では基本的に教わらないシフトワークがあるのはご存じでしょうか?
その中で世間的に一番知られているといっても過言ではないのが
ヒール&トゥです。
これは右足でブレーキを踏みつつ、同じ足でアクセルを煽り、シフトワークを素早く完了するテクニックで、車好きの人は誰しも憧れるものです。
今回は私がヒール&トゥを習得する為、行った練習方法や、やり方のコツなどを伝えていきたいと思います。
ヒール&トゥはなせ必要?
この記事を読まれてる方であればヒール&トゥを行う理由は理解されている方が多いかと思いますが、復習の意味も込めて説明すると
車が再加速する際、もたつかないようにする為、ヒール&トゥを行います。
車を速く走らせるためにはコーナーからの立ち上がり加速がかなり重要な要素となりますが、ハイギアのまま加速をしようとすると加速力が鈍りますよね?
そのため、加速するにはシフトダウンするのが必要不可欠なのですが、コーナーを立ち上がってからシフトダウンを始めたらそのシフトワークの時間分、加速に開始にラグが出ます。
じゃあコーナリング中にシフトダウンすればいいじゃんと思うかもしれませんが、限界領域近くで旋回している車はちょっとした荷重移動をきっかけにスピンしたり、逆にスピンをするのを防ぐため、瞬時にアクセルワークを行える必要があり、とてもシフトダウンする余裕が残されていません。
そうなると必然的に、コーナーに入る前のブレーキング中にシフトダウンをする必要が出てくる。
そう、これこそヒール&トゥがスポーツ走行では必須とされている理由です。
回転数合わせができないと話にならない
ヒール&トゥの必要性がわかったからとりあえずブレーキングしながら試してみるかー!
なんて思っているあなた、その前に一つ質問ですが。。。
ブリッピングによる回転数合わせはできますか?
この質問に「はい」と即答できる方は次の練習に進んでいただいて大丈夫ですが、もしも「できない」または「言ってる意味が分からない」という方はまだまだ道のりが長いです笑
ブリッピングとは
アクセルを煽ることでエンジンの回転数を上げることを指し、このテクニックがヒール&トゥを行う上で肝となるスキルです。
例えば60km/hで走行していて3速で1500回転、2速で3000回転の車があり、2速にシフトチェンジするとなると、クラッチを切った後、アクセルを煽り、3000回転にしつつキアを2速に入れ、クラッチをつなげる必要があります。
ヒール&トゥはブレーキングを同時に行うのでシフトチェンジ中に発生する車速の変化は意識しないといけないものの、結局はブリッピングによる回転数合わせを行っているだけです。
そのため、回転数合わせができないのであればまずはここから練習しましょう。
なお今回の記事については以下設定を共通設定とする。
全練習共通の仮定:
60km/hで走行中に3速から2速にシフトダウン
60km/hの時3速は1500回転、2速は3000回転
※自身の車で試されるのであれば練習する車速を決めた後・2速の時の回転数・3速の時を確認して練習してみてください
■練習のやり方
走行条件:
なるべく平らな直線が理想
STEP1: 60km/h、3速1500回転の走行を維持
STEP2: クラッチを切り、アクセルを煽り、回転数を3000回転に上げる
STEP3: STEP2と同時にギア2速に入れ、クラッチをつなぐ
文章で書くとすごく長く感じるかもしれませんが、実際には1秒もかからずこれを完了させるのはザラです。
上手くいくとクラッチを瞬時につないでも一切衝撃を感じずシフトダウンが完了するでしょう。
下り坂でひたすら。。。
ブリッピングによる回転数合わせができるようになったら次はブレーキを踏む動作に入ります。
といってもいきなりシフトチェンジをするわけではなく、ニュートラルの状態でブレーキを踏みながらシフトダウンを想定した時の回転数に合わせるかを試してみましょう。
この練習は車が惰性で動いている時にやりやすいので可能であれば、交通量が少ない下り坂を探して、ブレーキとアクセル操作に集中できる場所を探すといいでしょう。
ただ、もしも下り坂で試されるのであれば、ブレーキフェード等しないように気を付けてください。
普段がエンジンブレーキが効いていますが、この練習はエンジンブレーキが効いておらず、普段よりブレーキにかかる負荷が大きいはずです。
■練習のやり方
設定条件:
緩やかな下り坂で車が惰性で動くことが理想
STEP1: ギアはニュートラルに入れ、スピードが一定になるようにブレーキコントロール
STEP2: ブレーキを踏みながらアクセルを煽り、3000回転あたりまで上げる
ちなみにアクセルを煽り、エンジン回転数を上げるのは3000回転を維持すえう必要はなく、アクセルを人煽りした時、3000回転に行くことが理想です。
後はギアを入れるとヒール&トゥの完成
ブレーキを踏みながら思い描いたエンジン回転数にブリッピングできるようになったら、いよいよギアの操作を加えます。
私もそうでしたが、左右の足と左腕(右ハンドル車の場合)がそれぞれ別々の動作を同時に行うので最初はぎこちないかもしれませんが、何回もやっていくと徐々にできるようになるかと思います。
以下が3速から2速にシフトダウンする時の手順です。
■練習のやり方
STEP1: ブレーキを踏み、減速を始める
STEP2: シフトダウン開始!
2-1:右足でブレーキを踏みながら右足のかかとでアクセルを煽りつつクラッチを踏む
2-2:ギアを3速から2速に
STEP3: エンジン回転数が3000回転になったらクラッチを一気につなぐ
手順としてはこのようになっていますが、STEP2のシフトダウンの時にほとんどの動作が発生するので慣れないうちは忙しいと感じるかもしれません。
しかし慣れると特に意識せずにできるようになりますし、何ならブリッピングが足りないと感じた時はつなげずに再度アクセルを煽ることや
私はむしろこっちが主流になってしまっていますが、ダブルクラッチのヒール&トゥなんかも余裕でできるようになります。
なので最初はぎこちないかもしれませんが、何回も練習を重ねてみましょう。
その他・コツ等
一応、ヒール&トゥのやり方と練習方法は以上となりましたが、その他ちょっとしたコツなどをお送りしていきたいと思います。
■音でエンジン回転数を把握
練習ではタコメーターを見てと言っていますが、実用レベルにするにはタコメーター見ずして回転数を合わせる必要があります。それに必要なスキルはエンジンの音で回転数を把握できるようになることが大切です。
■できればオンボロな車で
回転数が合わない状態でクラッチをつないでしまうと、クラッチやギアなどに負荷がかかり、壊れてしますことがあります。
そのため、できるのであれば最初はオンボロな軽自動車など、壊れても精神的につらくない車で練習することをオススメします。
■意外とハードブレーキ時のほうがやりやすい
ヒール&トゥは右足でブレーキとアクセルを同時に操作する関係上、かなりシビアな足先テクニックが求められます。
特に難しいのがハーフブレーキをしている時のヒール&トゥで、慣れないうちはアクセルを煽る動作でブレーキの制動力が変わってしまします。
現実的にできる場所が少ないかもしれませんが、ハードブレーキを踏める場所を探して練習するといいでしょう。
■リスクが高いと思ったらやらない
エンジン回転数が理想より高い状態でクラッチをつなげた場合、車が一瞬加速します。そのため、前を走る車との距離が知事待っている時など、リスクが大きいと判断した時は絶対にやめましょう。
まとめ
それでは長くなりましたが、私がヒール&トゥを習得するために行った練習方法の説明とコツについてのお話は以上となります。
教習所で習わない(よね?)このスキルですが、マニュアル車を自由自裁に操れるようになるには避けて通れないスキルの一つだと私は思います。
また、完全に個人の意見ではありますが、マニュアル車の本当の楽しさを知るにもヒール&トゥの習得は不可欠だと思うので、もしもできていない方がいたら、この記事を参考にして習得していたdケルト私としてもうれしいです。
ちなみに。。。。
グーグルで検索したところ「ヒール&トゥ」がマジョリティーだったので「ヒール&トゥ」と書かせていただきましたが。。。。
発音的にも「ヒール&トウ」が正解だと私は思います。。。。笑
それではまた!
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