皆さんこんにちは
わいぐち(@yguchi_e90_320i)です。
皆さんの車のホイールはブレーキダストで汚れていませんか?
特に欧州車はブレーキパッドの素材が違う事からブレーキダストの量が多く、洗車する時に大変な思いをしている方も多いかと思います。
そんな時に使うのがブレーキダストを溶かし、洗浄してくれるホイールクリーナーですが。。。
実はホイールクリーナーには酸性・中性・アルカリ性の物が存在しているのはご存じでしょうか?
基本となる液性から異なる商品が混在するホイールクリーナー界隈。。。
どうせ洗車で使うなら洗浄力が協力なものを選びたいですよね??
そこで今回は、酸性・中性・アルカリ性のホイールクリーナーを準備し、それぞれの洗浄力を同じホイールで試すという実験を行ってみましたので、その模様と結果をお伝えします。
目次
そもそも酸性・中性・アルカリ性の特性は?
酸性・中性・アルカリ性というと理科の実験のイメージが強いと思いますが、一般的な洗剤では酸性・中性・アルカリ性にはそれぞれ適した使い方がございます。
それぞれの特徴
酸性:洗浄力は強く、鉄を溶かす作用もある。水アカや黄ばみに効果抜群
中性:洗浄力底前強くない。ただし洗浄面を痛めづらい為、いろいろな用途に使える
アルカリ性:洗浄力は強い部類。どちらかというと油汚れに強い
このような特徴を持っている為、例えばベーシックなカーシャンプーは中性、虫取りスプレーはアルカリ性と車を洗車する溶剤も用途によって液性が異なります。
そんな中、ホイールクリーナーに関しては酸性・中性・アルカリ性の商品が存在しているのが現状です。
ブレーキダストの除去と考えるとなんとなく酸性が最も聞きそうなイメージはありますが、本当にはどれか気になったため、テストを決行することに。。。
洗剤の液性で用途ってこんなに違うんだね!
使用商品
今回の検証に使用する商品は以下3つの商品です。
酸性:CARALL 丸ごと鉄粉クリーナー
液性は中性~弱酸性なので酸性のホイールクリーナーとします
こちらの商品は唯一ホイール以外にもボディーの鉄粉除去の使用も想定した商品となります。
中性:CARMATE パープルマジック
ホイールクリーナーの王道??のパープルマジックは中性となります
値段の安さから洗車場ではこちらの商品を使っている人をよく見かけます
アルカリ性:SONAX ホイールクリーナー
ドイツ製のこちらのホイールクリーナーは中~弱アルカリ性なのでアルカリ性とします。
個人的に気に入っている商品なので期待値大です笑
こちらの3商品を使い、洗浄力の比較を行うことにしました。
なお酸性、中性、アルカリ性は 酸やアルカリの強さを表すのに使用するpH( ピーエッチ/ペーハー )の数値に基づいて決めています。
なので弱酸性は酸性に比べてpHが高く、弱アルカリ性はアルカリ性に比べてpHが低いものをさします。
参考) 洗剤を知る~中性と弱アルカリ性~
なお、酸性と塩素系の洗浄剤を混ぜると有毒ガスが発生するので気を付けてください(今回の組み合わせは大丈夫なはず。。。。)
溶剤としての洗浄力を比較
それでは液性による洗浄力の差を比較していきます。
今回はそれぞれのホイールクリーナーの溶剤としての洗浄力を測りたいと思いますので、溶剤ごとの使用方法はいったん無視し、以下の検証方法で見ていきたいと思います。
検証方法
①:同じホイールをマスキングテープで3等分
→汚れ具合を同じにするため、同じホイールで実施
②:乾いた状態から各ホイールスプレーを散布し5分放置
→乾燥を防ぐ為、定期的に散布
③:5分経過後一度水洗いしブレーキダストの落ち具合を確認
それでは開始です。
まず始めにブレーキダストでめちゃくちゃ汚れたホイールをマスキングテープで3等分にし、散布する溶剤の位置を決めました。
散布するホイールクリーナーですが
右上:酸性(CARALL 丸ごと鉄粉クリーナー)
下:中性(CARMATE パープルマジック)
左上:アルカリ性(SONAX ホイールクリーナー)
と決めさせていただきました。
それぞれのホイールクリーナーを散布後、5分ほどするとどす黒い紫色に。。。
どちらの商品も紫いろに変化することは変わりありませんでした。
その後はホースを使って一気に洗い流し!!
この瞬間がとても気持ちよかったです笑
さて肝心の結果ですが。。。
こんな感じです
まずパッとみて分かることとしては。。。
中性のホイールクリーナーが圧倒的に洗浄力がない事
ホイール下部が黒ずんでいるのは光加減ではないですよ??
単純にブレーキダストが落ち切っていないだけです。
更によく見ていくと僅差ではありますが、酸性のホイールクリーナーよりアルカリ性のホイールクリーナーの方がキレイになっていますね!
私は鉄を溶かす作用がある酸性がブレーキダストの除去には適しているのではないかということから酸性のホイールクリーナーが一番強いと思いましたが、現実は違いました。
この結果についても仮説にはなってしましますが、ブレーキダストは鉄分以外にも油分も多く含んでおり、どちらかというと油分を溶かす作用が強いとされているアルカリ性が優位に働いた可能性が伺えますね!
というか。。。溶剤だけでここまで綺麗になることにびっくりした!
水分はホイールクリーナーの洗浄力を弱める!?
元々試したかった液性による洗浄力の違いに関しては以上で終わりなのですが。。。
完全に汚れを落とすにはどのくらいホイールクリーナーを散布し続ければいいんだろ。。。
という好奇心から、最初の洗浄から3回ほど同じことを繰り返しました。
その結果が以下です。
3回散布結果
どうでしょう?
初回に比べ、ブレーキダストはわずかに落ちましたが、落ち具合はほとんど変わっていませんよね?
これを最初見た時は
溶剤のみではこれ以上の洗浄は無理なのかな。。。
と思っていたのですが
ふと、ホイールクリーナーの入れ替えを行ったらどうなるのかが気になり
中性とアルカリ性を入れ替えた状態で同じテストをもう一度行いました。
その結果が以下です。
ホイールクリーナー入れ替え後4回目散布結果
どうでしょう?
3回目に比べてホイール下部の、元々中性ホイールクリーナーを試していたところが少し綺麗になりましたよね?
でも、初回、アルカリ性ホイールクリーナーを散布した所のような劇的な洗浄力を見ることができませんでした。
なんでだろう。。と気になっていたのですが、近くで見た時、原因がなんとなくわかりました。
なんか。。。すごく斑にブレーキダストが落ちてますよね??
初回と2回目以降で違う事といえば。。。
そう、水がかかっているかどうかです。
おそらく水がかかった状態でホイールクリーナーを散布すると水で薄まる+水の流れに釣られホイールクリーナーが効果を発揮する前に流れ落ちるため、洗浄力を最大限発揮できないのだと推測できます。
これは面白い発見ですね!
よくあるホイールクリーナーの使い方は「水でホイールを軽く洗い流す」が最初にありますが、今回の純粋に洗浄力だけを試したテストでは逆効果となりました。
もしかしたら濡れていない状態で使った場合、洗浄力が強すぎてホイールの塗装を痛めてしまう懸念があるのかもしれませんが、今回のテストでホイールの痛みは確認できませんでした。
車にホイールが付いた状態だとまた結果が違うのかな。。。
まとめ
ということで今回の液性によるホイールクリーナーの洗浄力の比較は以上となります!
いかがでしたか?
個人的にはたくさんの発見があって楽しかったです!
また、自分が愛用しているSONAXのホイールクリーナーが優秀だということを再認識できたので愛用者としてはテンションが上がりました笑
なお、今回のテストはあくまでも「液性による洗浄力の差があるのではないか?」という仮説の元、液性が違う3つのホイールクリーナーを用意してテストした結果にすぎません
そのため、もしかしたら液性以外にも、界面活性剤の量やその他成分の違いによる結果の差なのかもしれませんが、残念ながら私の力ではその切り分けは不可能だと考えております。
なので、液性という観点で考えた場合、今回のテストはあくまでも参考程度かもしれませんが
少なくても今回使用した3つの商品の中ではSONAXのホイールクリーナーが最も強力だったとは言えます。
今後もこのような面白企画を考えていきたいと思いますので記事作成次第、随時更新していきます!
それではまた!
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