皆さんこんにちは、わいぐち(@yguchi_E90_320i)です。
2020年1月に実施された東京オートサロン2020では様々なカスタムカーが展示されていましたよね?
でも、その中でひときわSNSを騒がせた車両が一台あるのはご存じでしょうか。
そう、ホンダアクセス(Moduloの会社)が製作したek9シビックです。
ek9といえば、やっぱり環状族のイメージが強いので
どうせまた走り屋仕様でしょ??
なんて思われる方もいるかもしれませんが、今回展示されていたek9シビックは一味違いました。
そう、現代風にリノベーションしたek9シビックです。
私が見る限りではかなりの完成度だったこともあり、今回の記事は車のリノベーションを行う時のヒントをこのModulo製作のek9から学んでいきたいと思います。
詳細を見ていく前にコンセプトを紹介
皆さん、早くこちらの車両の詳細を見ていきたいと思いますが、詳細を画像で見ていく前に、このModulo製作ek9シビックの作成コンセプトを作成に関わった方からお伺いすることができたので紹介します。
■Q1.なせek9を選んだのですか?
今回このプロジェクトを指揮した方がek9のファンだったからです。
■Q2.コンセプトはモダンにすることですか?
モダンにすることはもちろんコンセプトの大部分を占めていますが、今回はレトロな部分を残しつつ、モダンに見せることに注力しました。
■Q3.レトロな部分を残そうと思ったのはなぜですか?
今回はek9をリノベーションする事がプロジェクトであります。そのため、ek9の特徴は残さないと全く新しい車を作ってしまうことになるのが理由の1つです。
また、カセットウォークマン等、レトロなデザインが再ブレイクしているのこともあるため、レトロデザインはある程度残すことに決めました。
と、こんな感じの質問をすることができました。
ek9シビックを選んだ理由は単純明快ですね笑
また、ただ単純に新しく見えるようにするのではなくレトロな部分を残すところにすごく魅力を感じます。
しかし、中古車を購入し、新しく見せようとした事のある方ならわかるかもしれませんが、レトロとモダンの共存って難しんですよね笑
素人が行うとデザイン性が一気に崩れ、ダサダサな車が出来上がったりします笑
なので、ホンダModuloが製作したek9シビックはモダンとレトロをうまく両立できているのか、詳細を見ていきたいと思います!
まずはフロントビュー
これがホンダModuloが製作したek9シビックです。
ぱっと見
ん?テスラの新車かな??
なんて思わせるスタイリングをしていますよね!
その中でも特に印象的なのはヘッドライトです。
どうでしょう。
子のヘッドライトユニットだけを見せて「ek9だ!」って断定できる人はどのくらいいるのでしょうね!
まあ、、、オーナーさんならボディーラインとかでわかるのかな??
それにしても、まず目に止まるのはヘッドライトユニットを縁取るように作られたデイライト。
ek9シビック純正のヘッドライトなんてリフレクター式ユニットでデイライトなんて小さなまめ電球式だったので、ここはもは別車種と言えるぐらいの違いがあると思います。
また、ヘッドライトユニットの左側に複数オレンジの斑点があるかと思いますが、
このオレンジの斑点がウィンカーです
このウィンカーの見せ方は斬新ですよね?
デイライトは今現行で販売されてる車で多く見る帯状の物を採用していますが、このウィンカーの表現方法、現行車種でもない気がします。
これは個人的な意見ではありますが、今後ヘッドライトユニットのLED化がさらに進むと、ヘッドライトユニット自体も小さくなっていき、ウィンカーもこのModulo製作ek9シビックのように面積がどんどん小さくなっていくのではないかと考えています。
そのためこの部分に関してはリノベーションというよりも
時代の先取り
と私は感じました。
ちなみにこのウィンカーですが、光っていない時はもちろんオレンジ色が以下画像のように黒い斑点に変わります。
なお、このウィンカーデザインは斬新で魅力的なことは間違いないのですが、
何がすごいかって。。。
ウィンカーとグリルのデザインを統一していることです
この画像を見ていただければ私の言いたいことは伝わったかと思いますが、Modulo製作のek9はグリルとバンパーを一新しています。
そのため、ワンオフデザインとなっているのですが、グリルの部分に斑点デザインがたくさん使い、ヘッドライトとのデザイン統一を行っています。
古い車をリノベーションしようとしたとき、社外ヘッドライトユニットを購入し、取り付ける人は多いですが
ほとんどの場合、ヘッドライトユニットだけ現代風なデザインに変わることでほかのパーツとのデザイン性の不一致を感じることがあるかと思います。
しかし、このModulo製作ek9シビックは
リノベーションをパーツ単位ではなく、車両単位で考えている為、デザインの統一化が高次元で行われていると私は感じました。
なお、使用している色もダークシルバー×黒と統一しているので元々純正状態で販売されている車と言っても通じそうな完成度ですね。
意外と変化があるサイドビュー
さて次はサイドビューを見ていきたいと思います。
人が多くて真横から撮影することはできなかったのですが、サイドに関しては一見、ノーマルのek9シビックと大差ないように見えます。
というのも記事冒頭に述べたようにコンセプトはシビックek9をモダンにリノベーションすることであり、全く新しい車を作る事ではありません。
そのため、バンパーやエアロなどはワンオフがある物の、ボディーパネルは純正から一切いじってないと担当者の方が言っていました。
ただし、サイドビューにも変更点はあります。
一番目につきやすいのはこのサイドミラー
シビックek9のノーマルミラーはもう少しまるっこいデザインをしていますし、そもそもウィンカーもフロントフェンダーに設置されていますよね。
このModulo製作シビックek9はサイドミラーのユニットがまるまると変更になっており、デザイン的には今のBMWに採用されているものに似ているなと個人的に思いました。
というか、現行車はどれもこんなサイドミラーかな笑
また、サイドビューで欠かせないのはやっぱりホイールですよね。
全体を黒色塗装されていたこちらのホイールは17インチ
現行車の基準で行くと17インチはすごく小さなホイールに感じるかもしれませんが、ek9シビックは純正タイヤ系が小さいのもあり、この17インチでも215・40・17とかなりの扁平タイヤを履いていました。
そのため写真で見ると18インチはありそうに見えますよね!
また、採用しているホイールはデザインもスポークがフィン形状になっているのもを採用していてかなり現代的ですよね!
ちなみにこのホイールですが、ほぼ間違いなくホンダ ZE4インサイトの純正17インチホイールです。笑
なお、ホイールキャップに蛍光ピンクで「civic」とおしゃれな字体でワンポイントアクセントを入れているのもかなり渋いと感じました。笑
魅力たっぷりなリアビュー
外装についての詳細はリアビューで締めくくりたいと思います。
まずこちらが真後ろから見たModulo制作ek9シビックです。
なんかと途轍もなく斬新な個所がたくさんありませんか?
まず目に止まるのはフロント同様、ライトユニットですね。
ヘッドライト同様、ライトユニットを縁取るようにスモールライトが帯状に設置されています。
なお、ウィンカーについてはテールライトユニットの中間に設置されたリアモール(正しい言い方か不明)の中に設置されているらしく
こちらは光るとフロント同様、オレンジな斑点が浮かび出る仕組みとなっております。
ここでもデザインの統一が行われていて素晴らしいですね!
なお、バックライトがどうなっているのか気になったのですが、残念ながら確認できませんでした。
こちらは先ほど申し上げた追加されたリアモールです。
車幅分設置されているこのモールですが、その中間に「civic」と車種名が光るようになっていました。
しかし、ここで一点気になったこととしては
なんでここの「civic」の文字だけこの字体なんだろ?
というのもホイールキャップやこの後紹介する室内のも「civic」の文字がユニークな字体で書かれているのです。
しかし、ここだけなぜかオリジナルの字体になっており、不思議に感じました。
残念ながら、この事実に気ついたのは後から写真を見た時だったので担当者に聞くことはできなかったのですが
ユニークな字体は後から決め、その時点でこのリアモールは作ってしまったという可能性が考えられます。
もしかしたらリアビューを見た時気になった方もいるかもしれませんが、このModulo制作ek9シビックはぱっと見、マフラーが見当たりません。
私も最初はマフラーをバンパー内に隠したのかななんて思っていたのですが、そんな夢のないことはしていませんでした笑
そうです。
マフラーはバンパー(リアエアロ)と一体になっており、マフラーエンドはバンパーの形状に合わせて整形されていました。
あまりの完成度の高さに最初はこれに気づけませんでした。笑
とにかくかっこいいですね!
このマフラーからアフターファイヤーが出ている瞬間を想像するだけでもゾクゾクしますね!
まあ。。。実際にアフターファイヤーが出たら周りの樹脂を溶かしそうですが。。。笑
なお、バンパー下には先ほどから紹介している斑点デザインが採用されていました。
先端技術も搭載?な内装
はい、ついに来ました!内装編
ここまで外装を見てきてかなりの完成度の高さであることは伝わったかと思います。
そうなると、内装も期待しますよね??
それだは早速見ていきましょう!
内装は基本的にノーマルのままでしたが、大きく変わっているのが2点あり、その一つ目がこのメーターです。
センタータコメータを採用し、タコメーターの中にデジタル表示のスピードメーター。
両端には液晶を搭載し、ギアや燃料、燃費情報などが表示されています。
なお、私がこのシビックの運転席に座り、このメーターを見た時、なぜか懐かしさを感じました。
というのも。。。
ん?このセンタータコ、アルテッツァの物じゃね??
元アルテッツァ乗りの私ですが、アルテッツア後期型の純正メーターはこのようなセンタータコメーターを採用しており、たしか9000回転まで表示されていたと記憶していたので画像を確認してみると。。。
かなーり似ています。。。
ただし、よく見るとアルテッツァのメーターの真上は5000回転ぐらいですが、Modulo制作ek9シビックは4500回転ぐらいと、デザインは似ているのの流用しているわけではなさそうです。
でもこれは本当に似ていますのでもしかしたら参考にしたのかもしれませんね。
2つ目の大きな変更点はセンターコンソール周り
おー
なんかかっこいいナビがついてるななんて最初は思っていたのですが、よーーく見てみると。。。
iPhone用のLightningケーブルが搭載されておりました笑
正直この部分に関しては全体の完成度が高いからこそ、少々がっかりしたのですが、利便性などを優先して考えると一番使いやすいのはこれなのかもしれませんね笑
まとめ
ということで大変長くなりましたが今回はModulo制作のek9シビックを詳細に見ていきました。
この記事を読んでいただいたみなさんならこの車両がどのくらい高い次元のリノベーションを果たしたのかは十分伝わったかと思います。
ちなみにこの車両についているライトやエアロ類については残念ながら今後販売する予定はないそうです。
しかし、せっかくここまで完成度の高い物であり、ek9という人気なプラットフォームで作ったのであれば私としては販売してほしいなと感じております。
なお、エアロなどは販売されないにしてもこのek9は車のリノベーションのヒントをたくさん持ち合わせているいわゆるお手本だと私は感じました。
今後もこのような車のリノベーションが今以上に流行り、20年30年後もek9のような名車が元気よく環状線を走っていることを私は切に願っております。
それではまた!
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