雪道強いのは4WD？？

なんで4WDは雪道に強いの？

皆さんこんにちは、わいぐち（@yguchi_E90_320i）です。

なんとなく4WDは雪に強いっていうイメージありますよね？

FF（前輪駆動）、FR（後輪駆動）、4WD（4輪駆動）の中で雪道発進性能を比較すると

　　

4WD＞＞＞FF＞＞＞＞＞＞＞＞FR

　　

このぐらい差があると個人的に考えています。

なぜかって？？

雪は滑りやすいからできるだけトラクションを高めることが大事なんです！

うっわ、いきなり横文字が出てきたよ。。。。

と思っている方もいるかと思いますが大丈夫！

例えばブーツの底って凹凸がありますよね？

凹凸がある理由はみんななんとなくわかると思いますが滑りづらくするため

地面の凹凸とブーツの凹凸が引っかかることで滑りづらくしています。

　　

この状態が車でいうトラクションがある状態

　　

車のスタットレスタイヤを見てみるとノーマルタイヤより凹凸が多いですよね？

これはブーツの凹凸と全く一緒で、スタットレスタイヤは雪をつかむために凹凸が多いのです。

ここで少し話を戻しますが、4WDの場合、4輪すべてが駆動輪になるので

スタットレスタイヤを履いていれば4つあるタイヤのうち4つすべてが同時に車を進めようとする

人間で例えるなら足4本にブーツを装備して雪道を歩こうとしている。

なんか安定しそうですよね？？笑

4WDはFFやFRより車を進めようとするタイヤが多い＝トラクションが多いから雪道の発進に強いのです。

　　

　　

２輪駆動のFFとFRでは差はあるの？

じゃあFFとFRはどうかって？

FFとFRはどちらも2輪駆動

4つあるタイヤのうち2つが車を発進させようとします。

そのため単純に考えて4WDに比べてトラクションは半分と思いますよね？？

。。。。実はそうじゃないんです笑

　　

冒頭で述べたようにFFのほうがFRに比べて雪道発進性能が高いのです。

　　

。。。。なんで？？

理由は大きく2つ

　　

①　駆動輪がエンジンの下にあるから

②　前輪が回る＝車を引っ張るから

　　

　　

エンジンがもたらす雪道発信性能とは？

①について、駆動輪がエンジンの下にあると何がいいの？？

エンジンの熱で雪が解けるとか？？？

違います笑

エンジンは重いので前輪に荷重がかかる＝トラクションを稼げるんです。

荷重がかかるとトラクションが稼げる？？？？どういうこと？？

混乱している人もいるかと思いますが

例えば消しゴムをテーブルの上に置いて指で「ちょん」っておすと横に進みますよね？？

次に消しゴムを上から押しつけつつ横にずらそうとするとどうですか？

消しゴムが滑りづらくなって横に移動させるのが難しいですよね？

これは荷重がかかっている状態だとトラクションがより強くなるので滑りづらくなっているんです。

そう車も同じ

車の中で一番重い部品はエンジン。

その下に駆動輪があればもちろんその重みの大半は駆動輪にかかるのでトラクションが稼げるんです。

ちなみに車種にもよりますがFFは車の前後重量配分が６５：３５と結構前よりな車もあります。

それだけ車体の重さが前輪にかかっているのです。

これがFRに比べて雪道に強い理由の一つ。

　　

　　

車を押すと引くでは雲泥の差？

次にあげてる理由は②の車を引っ張るから。

そもそも車を引っ張ると押すってなんだよ笑

俺は車を押してもらったことも引っ張ってもらったこともないよ！と思うかもしれませんが

・FFは前輪が駆動輪　＝　後輪を引っ張っている。

・FRは後輪が駆動輪　＝　前輪を押しているのです。

なるほど、わかった。でもそんなに大差があるのか？？

そうですね、かなり大きな差があります。

。。。。いきなりですが、今から海外旅行に行く想像をしてください。

長期間滞在なので着替えや生活用品をいっぱい入れたスーツケースを持っています。

空港に向かう途中、あなたは急な坂に遭遇し、登るしか空港にいく方法がないです。

この状況になった時、あなたはスーツケースを押しますか？それとも引きますか？

たぶん多くの人は押したらよろけて大変だから引っ張るイメージをします？

実はこれ、車でも一緒なんです。

FFの場合は抵抗となる後輪を引っ張るのでふらつきにくく

FRの場合は抵抗になる前輪を押すので特にトラクションが少ない雪道だと

前に進むより先に後輪がよろけて横に空転してしまうのです。

車好きの中にはこれを楽しむ人もいますが一般的にはどちらかというと怖い部類の挙動になります。

この２つの理由により、同じ2輪駆動でもFFとFRでは雪道発進性能では雲泥の差が生まれます。

　　

　　

じゃあ雪道は4WDが最強なの？

ここまでの話では4WDが雪道では圧倒的という印象がありますが、考え方を変えるとそうでもありません。

4WDの最大の弱点は。。。。

　　

発進できてしまうが為、事故が多い

　　

鋭い人なら気が付いているかもしれませんが、さっきっから雪道「発進」性能に限定した話をしていました。

じゃあ逆の停止性能は？？

どの駆動方式も4輪すべてのタイヤでブレーキを行います。

要するに4WDは路面状況が悪くても発進できてしまうがため、いざ止まろうとした時、すでに手遅れなケースが多いのです。

そのため雪道での事故率は4WDが一番多かったりします。

また、同じ車種で2輪駆動と4輪駆動のモデルがある場合、4輪駆動のほうが車重が重くなります。

車重が重いとそのエネルギーを抑えるため、トラクションを多く必要とし、この観点でも不利と言えます。

　　

　　

大切なのは丁寧な運転と事前準備

この記事ではそれぞれの駆動方式の雪道での違いを説明してきましたが、一番大事なのは

　　

①丁寧で慎重な運転をすること

　　

②雪道を走る準備をすること

　　

この2点が最も大事です。

①に関しては急な加速やブレーキ、ハンドリングを抑えることでスピンなどの怖い挙動は抑えることができます。

また、②に関してはしっかりとスタットレスタイヤを履く、もしもの時に備えチェーンやスコップを常備する。

　　

　　

　　

こういう基礎的な動作をすることで少なくても安全は確保できます。

雪道を舐めたら本当に痛い目に会います。

「目的地に着かなくてもいいや」

このぐらいの感覚で雪道は運転することをお勧めします。